2024夏合宿2日目 妙高山登山, Supply should be provided properly

2024年7月29日 0 投稿者: ふくふく

割と楽しみにしていた妙高山。お隣の火打山の方が湿原でわかりやすい美しさがありそうだけど、妙高山は燕温泉の宿からササっと出かけられる便利さがあるので。

コース定数的には、5年前に登った巻機山と同じくらい。少し長めですが大丈夫でしょうと楽観してたのですが、、、結果的に5年前の私ってどんだけ体力あったのと自問する内容となりました。

おにぎり2個の朝食のうち1個を食べてから6時半出発、いや、7時くらいでもいいんじゃと思ったのですが、7時にしなくてよかった。

朝から暑いのです。

温泉街の奥に向かっていき、しばらくはコンクリートの道を進みます。出発直後にすでに山頂が見えるので、これは自転車で乗鞍に登るときのスタート地点の既視感があります。あんなに登るのか!

下界には雲海が見えます。太陽の方向なので白っぽくなってしまった。

しばらく歩いてやっと登山道入り口。しかしまだまだ細いコンクリートの道が続きます。温泉源泉がさらに奥にあるのでそのメンテナンスのための道なのですね。

コンクリートとはいえ、右側は深い谷。落ちたら死ぬ。

称名の滝と光明の滝の二段滝が見える。硫黄成分があるんでしょう。岩の色が変色しています。高さもあるし水量あるし、ほんとーに見事。上段の称名の滝の水は、勢い余って水平方向にかなり飛んでから落下していきます。

アジサイやソバナやノリウツギや、、、花もたくさんの種類が咲いていてなかなか写真を撮りながらで進まない。夫は絶妙な間合いで先に進み、私がもう少しで追いつくところでまた先に進む。どんなスパルタ登山ですか。しかし、水を持ってもらっているので文句は言えない。

晴れているのですが、霧が湧き立ってきます。白樺を隠したりしながら。

川沿いの道に出たら麻平への分岐。渡渉箇所は二箇所。狭くて浅いのですが、うち一つはすぐ下流が勾配のある渓流なので緊張しながら渡る。

川から離れる箇所で一回道間違え。そのまま川に沿って登ってしまったら、全くピンクテープが見えない。アプリを開いて登山道を確認したら外れてました。ピンクのテープが横木の上に括り付けられていたのを跨いでしまった(下記写真の右側)のが間違いでした。下記写真の左上に別のピンクテープがあったのでそっちに進まなければいけませんでした。

何にしてもすぐに気づいてよかった。いくらも時間をロスしなかった。

花の多い樹林帯を抜けて胸突き八丁に差しかかる。標高1800mとあるので、すでに磐梯山頂上くらいの高度にいることになる。けど、まったく涼しくありません。

2時間経過したので一回座っておにぎり半個の補給。私、すでにこの段階で食欲がなかった。運動強度高めになるとすぐに食欲がなくなる悪い病です。

休んでいたら若者4人組に抜かされます。帰路のコースを聞かれたのですが、我々は往復コースにするつもりと伝える。周回コースはしばらく通行止めだった箇所が7月に開通したのですが、刈払いが今一つとの情報がSNSに上がっていたので。

夫は彼らのシューズを観察して、専用の登山靴ではないが運動をしている人達で登山に来たんじゃないかなーと予想していた。その後追いつけなかったので、運動しているのは間違いない。

胸突き八丁の入口で予定獲得標高の半分くらい。ここは岩がゴロゴロとしていて距離は進まないが、獲得標高は進んでいく。うーん、でも半分か。あんまりガーミンを頻繁に確認するのも精神衛生上よろしくないのでなるべく見ない方針に切り替える。

天狗堂は少し開けた場所。コースタイムを見るとここから1時間50分とのこと。すると11時くらいに頂上かな、と算段をつける。

胸突き八丁は暗い林の中だったが、ここから上は時折遠方を眺めることのできるコースで少し気持ちが明るくなる。勾配も若干ましになった。少し歩くと小さな湿原登場。光善寺池。空が青いので湿原が美しく見えるのに感激。

前回の三岩岳も田代山の湿原もお天気が今一つで美しく見えなかったので。

そして八合目の風穴(かぜあな)。穴が2つ開いているので喧嘩せずに仲良く冷風を浴びる我々でした。これは重要でしょう!

多分この辺ですでに疲労感が出ていたのだと思うが、一旦休憩して水をボトルに追加して、塩タブを舐めるなど。残り食料はおにぎり半分とゼリー飲料とカスタードケーキ(一人三個)と柿の種(一人二個)。何か食べた方がよかったのでしょうが、ご飯は頂上で食べるもの、との先入観があったのでした。

九合目の鎖場。先ほどの4人組の2人はここで、上に登った2人組を待っているようです。ストックを仕舞ってさて登ろうかと思ったところで下りの人がいたので、しばし待ち。

ステップが切られているので簡単、との前情報を得ていた鎖場でしたが、単純に上昇する分にはさほど怖くはなかった。その後の横方向のトラバースと、180度ターンして斜めに登る部分がやや恐怖。

がっつり腕の力を使ってしまいました。そしてここで順番が入れ替わって私が先行になったが、やたらと踏み出す脚(太もも)の感覚が変で力が入らなくなってきた。あと動悸のような心拍の速さ。参ったなーと思いながらもあと少しで頂上だからと我慢して進む。

北アルプスが初めて見えてきた場所で岩に持たれて一休み。ここで、頂上にいけるかどうか自信ないーと弱音が出てきた。どちらかというと下山にも脚を使うはずなのに、その余力があるかどうか心配。だがあと少しであることは確かなので再び歩く。

頂上に近くなるにつれ溶岩ドーム特有の岩場となった。岩に描かれた矢印を目印に進む。鳥海山の山頂と一緒なのですが、こんな風な迷路的な道はすごく苦手。

すれ違った人が「あれは白馬岳でしょうかー」と北アルプスを指して話す。ぎゃー、槍だけはわかるけどそのほかの山がまったくわかりません、すみませーんと適当な会話になってしまった。雪渓があるからあれが白馬っぽく見えますよねーと無責任に答えましたが、帰ってから調べたら一番目立つ山が白馬岳でした。アルプスお上りさんですみません。福島の山なら答えられます、キリッ。

人が現れた時だけカラ元気になりましたが、その先もヨロヨロしながら登る。十合目標識を見つけて心底ほっとしました。引き返さなくてよかった。

南峰の景色。とにかく北アルプスが美しい。おにぎり形の火打山も綺麗。

妙高大神という神様。

北峰はコースタイム10分かかるとのこと。元気ならば近い距離に見えますが、とにかく元気がないのでここで引き返しとした。

おにぎり半個とゼリー飲料を投入。ところで、私より体格のよい夫が、ここまでカロリー摂取量が同じなのにハンガーノックになってないのが不思議。でもよくよく考えると、ここに至る一週間の間、暑くていつもよりご飯の量が減っているし、前日夜の旅館のご飯もあまり進まなかったので蓄積しているエネルギー量が違っていたらしい。

下り始めてからも太ももに力が入らないので難儀しつつ。鎖場の下降が心配でしたが、登りで怖がってた割には下りは平気でした。普通逆だろーとのツッコミを受けそうです。

歩いているうちに、頂上の補給が効いたのかだんだんと脱力感はなくなって元に戻ってきた。なるほどハンガーノックだったらしいなとは理解した。自転車では寒くて寒くて低体温に近い状態は経験してたが、今回のような脱力感は一度も起きたことがなかったので、、、勉強になりましたー。

往路に撮り損ねた花を撮る元気も出てくるなど。

途中の無料露天風呂の黄金の湯の方に目をやると、、、女湯は隠れてるんですが男湯は割とオープンです。はい、男子を目撃してしまいました! 夫に o(≧∇≦)o と訴えると、俺も見たけど誰もいなかったよーとの返答。昨日に引き続き、今日も私、霊を見てしまったんでしょうか。ちなみに、霊感はまったくありませんので。

下山後、お土産屋さんに入域料1000円を支払って返礼品のピンバッジをもらう。500円だとキーホルダーだそうです。ただピンバッジを購入するよりも、入域料を兼ねている方式の方がお金を出しやすくてよいと思います。

前泊した燕温泉の花文で宿泊者は下山後に無料で入浴できるので、お風呂に入る。もう足の裏が痛くてペンギンのように歩きながらお風呂に入った。女子は露天風呂あり、男子は内湯のみ。内湯はかなり熱いです。

前日と翌日は山の天候が悪かったらしく、この日はピンポイントでよい景色が見れて幸運でした。

ヤマレコへのリンク
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7081478.html

11.8km 1369m