三岩岳山開き 泥中転びながら, Falling in the mud
割と楽しみにしていた南会津の三岩岳、窓明山の山開き。なぜならば、普段はあまり人が行かないせいか熊の心配があるためです。あと、記念バッジがかわいいらしい。きちんと金属製。
梅雨時期なので天候だけが心配だったが、前日に見事に好転したのでほっとした。
3時半起床、4時出発、現地には6時少し過ぎ到着。6時半から受付ですが、すでに我々は第三駐車場に案内される盛況っぷり。交通整理の方がいてありがたい。受付もとっくに始まっていて、先行者は多そうです。
一瞬バッジ500円の表示があって怯みます。が、今年のバッジは無料で、過去の山開きのバッジを売っているらしい。帰りに見ればいいやと通り過ぎたら、帰りには撤収されており、残念でした。協力金100円を支払って先に進む。
国体競技のコースから上る。もう一つのコースは橋が落ちて未整備とのこと。
そしていきなりの斜度のある階段、過ぎてもしばらくは急登。後ろからくるストックなしのソロのガチ男子たちを何人先に行かせたことか。心拍数高くてゼーハー。
無線基地を抜けて少し下って息を整える。さらに進むと三岩岳の山頂が見えた。水平距離は遠く見えないが、垂直距離が遠い。あんなに上るのですか、、、
灰色の木肌のブナ林が美しい。とにかく美しい。しかし昭和三年とか昭和五年とかの木肌に落書きが彫られているのが痛々しい。当時は自然破壊などという言葉もなかったろうが。そして木が成長しているから、落書きの位置が高い。
旧道分岐で会った人から、右の尾根沿いの山を教えてもらうなど。
周回コースはほぼ9時間に達する長いコースなので、今日は様子見で三岩岳往復コースです。それでも7時間。気温は涼しいが、とにかく汗だく。
そこから先、だんだんと花が増えてきた。ある程度人もいるので、立ち止まるのが難しく帰路に写真を撮りました。
時々湿地が現れる。田代山や尾瀬や燧ケ岳のような広大な湿原ではなく、小さな湿原で庶民的です。
途中で一度立ち止まってモグモグタイム。夫はおにぎり一個食べれていたが、私は半分だけ。運動しすぎで食欲ない悪い癖。
進むうちにゴゼンタチバナ街道。右も左も足元にゴゼンタチバナ。綺麗でした。
次は避難小屋の分岐。
ここから45分のコースタイムなのでちょっと元気を盛り返す。だんだんと道が泥濘となってきて、燧ヶ岳の雰囲気になってきた。足をつく場所を間違えると底なし沼的な。
少し景色が開けるが、今日は水蒸気が多くて遠景は望めない。降りてきた人に景色を聞くと、やっぱり今一つとのこと。残念。
何カ所か湿原を越えて山頂。思ったより狭くて10人いればいっぱいになりそう。あとから来る人が途絶えた時間帯で、幸いにも空いていてお昼ご飯を食べることができた。食欲がないのだけど。
少しのんびりしてから下山。途端にすれ違う人が多くて、ギリギリ、ラッシュ前に登れたという感じ。
急登なので下りも難しい。泥濘の上で滑って転んで右の頭を打つくらいに地面に投げ出される。すれ違いの人もいて、恥ずかしいのなんの。燧ヶ岳以来の泥祭り。その後根っこに足を滑らせるなど、4回は転ぶ。運動神経悪すぎだ。
その後は基本はあまり人に会わず。皆避難小屋分岐から窓明山に向かったのかもしれない。
なので花の写真を心置きなく撮るなど。途中で避難小屋に泊まると思われる山岳部とすれ違う。荷物が重そうで、本当につらそうに登っていた。どんだけ宴会のご馳走を運んでいるの?
下りになったら食欲が増してきて途中で休んで追加。あとから下ってきた人がもうすぐゴールですよと言ってくれるのですが、お腹が空いてしまって。
そして最後の水を使い切って下山。夫が途中で水を捨てていたのを止めるべきだったと後悔する私。バラスト代わりに余計に持たせているが、マネジメントを任せると危ない。
駐車場のすぐ近くの滝を撮影するなど。すごい水量と音で見ごたえあります。歩道もないので危ないのですが。
割引券のもらえた窓明の湯につかる。かなり熱い湯。水を入れないでくださいとの注意書き。男湯は混んでいたらしいが、女湯はほぼ貸し切りできた。
そしてかき氷が無料。サービス良すぎです。あと受付横のズッキーニやキュウリも無料だそうですが、こちらは遠慮してしまいました。
そんな三岩岳。次は窓明山にも行ってみたくなりました。
ヤマレコへのリンク
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7021761.html
13.4km 1364m