安達太良山最後の未踏コース、沼尻, Last unexplored course
安達太良山は大きいのでコースたくさんあります。奥岳、塩沢温泉、石筵の3コースは制覇して、残るは沼尻。
駐車場までダートというのが敬遠要素、、、今回は夫に運転させる悪いヤツ。
前週のヤマレコなどでは6時半で8割駐車場が埋まっているよーとの情報を信じたのですが、今週はさほど人がいない様子。朝6時に5台目。下山時も満車でしたが、少し下の路肩にはまったく車がいなかったので、紅葉シーズンでもあんまり急がなくて大丈夫なのかなぁ。
少し前に出発した女子三人組は、都会からきた人々に見える。山ガールですな。すぐ後に出発したが追いつけなかった。
朝日は安達太良山に邪魔されて届かない。日陰に沈んだ紅葉を眺める。白糸の滝。これは素敵な滝。落差があって美しい。
磐梯山方面の平野に日が当たる。秋の低い太陽です。
最初は吾妻連峰がよく見えていたが、低くて流れの速い雲がだんだんと出てきた。爆裂口がみえてきて、わくわくしてきたところで、強風。
長袖の上にウィンブレを着ただけでは寒くて、自転車冬ジャケットも着込んだ。平地で20℃予想の日なのに、風で体温が奪われそう。装備をあなどる夫はカッパを着る。初のカッパの出動。そう、装備は重要。
寒くて水の消費が少なかったのに、しっかり水を持ちすぎました!
船明神のお社を眺める。
石筵分岐は郡山市。1時間車に乗って、2時間登山して、再び郡山市に戻るのか。
爆裂口の縁を歩く。強風で小さな砂粒が顔に当たって痛い。ここから鉄山避難小屋までは、風との戦い。
途中で急に止むと風上側に身体を傾けているので、さらにぐらっとくる。
ちなみに、登山歴の中では最大の風の強さでした。他にも登山者がいるので心強いが、人のいない山だったら恐怖でガクブルしているところです。
安達太良山はパスして鉄山に向かう。鞍部でくろがね小屋を見下ろすあたりが、一番風が強かった。
鉄山でお昼ご飯と思いきや、風が強くてとても無理。避難小屋に向かう。
中に入ると朝の山ガール3人が。反対の周回コースを来たとのこと。避難小屋のノートを見つけて読み上げてくれるので、それを笑いをこらえながら聞き、冷たいおにぎりを食べた。
自称「SMおじさん」の書き込みに女子たちはウケていた。熊に出会うより怖いと。私も、その自称だとSなのかMなのかわかんないよなぁとツッコミを入れたい。
道が広いので滑落の心配のないところで、風が強くてもちょっと安心。
プロペラ機の慰霊塔を見て、眼前の磐梯山がきれいーと写真を撮って直進していたらピンクの目印が消えた。これ遭難するヤツ。
ジオグラフィカを見ても登山道を外れている。慰霊塔まで戻ると、左側にピンクの目印があったのでコース修正。ここは眺めのせいで道間違いしやすそう、、、
下っていると急に景観が変わって、灰色の岩の上に植栽が乗っていてまるで盆栽のような端正な眺め。風も弱まった。
そしてその岩が、柱状に立っていて、ファンタジーの世界のような地形。ジャンプすれば向こうに行けそう。しませんけど。
胎内岩をくぐって、大きな岩にびっくりしながら高度を下げる。こっちの反対周りのコースに来たらすれ違う人が増えてきました。
左手に谷が見える。硫黄泉の川! 自然の中を温泉が流れている。麓の温泉の源泉だそうです。
川を渡る時を手を付けたら、温かい。
そして登り返すと朝歩いたコースに戻った。朝よりも曇ってしまったが日が上っているので紅葉の色がいい。
白糸の滝地点まで戻ると、登山装備の外人さんが一人。
11時半ですけど、今から私のペースで歩くと戻りは午後5時です。
Are you going to hiking this course just now?
Yes.
It is too late. Are you OK?
Yes, I am fast.
そんな感じのやり取り。日本の山は最高って言うので、日本に住んでるのと聞くと、東京。
白馬や日光に行ったことがあります、と。
ああ、東京からならアクセスいいもんね。と返してから、うーん、沼尻はアクセス悪いなぁ、、、
新幹線とレンタカーで来ました、と。
だからこの時間に出発なのか! 度胸あるなー。
じゃ、早く行った方がいいよねーってことでお別れしました。
つい遅い時間に登る一人の人を見かけると老婆心が出てしまう化け猫でした。
リステル猪苗代の庭に寄り道をし、ナポリタンを食べてから帰路へ。
ヤマレコへのリンク
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4836677.html
9.9km 768m