自転車なしの鳥海山への旅, Go to Mt.Chokai without my bike
楽しさ、苦しさ全開だったので長文失礼。
例によって8月1週目は有休取得。梅雨明け前で天気が不安定でどこに行くのか決めずにいたが、ちょっと遠めがいいかなと鳥海山がターゲット。日曜日は曇りだが、てんきとくらすではA判定。
土曜日夜10時に出発。夕方に睡眠を取ろうと思ったのに、遠足前で眠れず。
予習では8時間超えのコースだし、雪渓もあるので大丈夫かなーと要らぬ心配をしてしまうんだな。
矢島口へ向かう。道の駅、鳥海郷に2時到着で、2時間睡眠を確保。松皮餅は帰りが閉店後時間だったので買えなかった、、、残念。
花立まで車で来て日の出時間、駐車して写真撮ってたら山頂が見える。矢島カップと鳥海ブルーラインヒルクライムで何回か来てるけど晴れの日がなかったから、勝利の予感でうれしくなった。
秡川の矢島カップゴール地点を通り過ぎる、スイカを思い出して懐かしい。
駐車場で秋田から来た常連の方からコースの情報を聞くなどして、支度をして出発。
この湿原、いきなり入り口からすばらしい景色。
すぐに雪渓が現れて、恐る恐る登る。でも、スプーン状にいい感じに水平に削れてるので、思ったほど滑らない。どっちかというと端っこの方で踏み抜くのが心配で、踏み跡をたどる。
片道で6,7箇所ほどの雪渓。冷気を楽しむ。それでも登りはゼーハーしてるので暑い。
安全のために持ってきたチェーンスパイクは下りで使っただけ。(とはいえ、大半の人は下りでも使わないので、慣れてる?)
氷ノ薬師とか、地名もカッコいい。
滝も轟々と音を立てて流れている。梅雨の雨からなのか、雪解けからなのか。
歩く先々で花が咲いていて、どんどん先に進みたくなる。木で遮られない場所ではずっと七高山の頂上が見えるのだけど、近くに見えるようでなかなか近づかない。
ペースオーバーで気分が悪くなる。
長いヒルクライムでいつも気分が悪くなるヤツに似てる。だめじゃん。
上の方になるとやっとチョウカイアザミが出てくる。すばらしい紫、ほぼ黒の色合い。ヨツバシオガマの紫と、目立たないけど黒いチョウカイアザミ。
種類の違う花々が混ざって咲いてるのは壮観。
そして9合目を超えると、礫石が足元でガラガラ崩れて登りづらい場所へ。鎖は金属で錆びてるのであんまり触りたくない。踏ん張るのに一所懸命なので写真まったくない。
速度はものすごく遅い。七高山まであと0.4km, 0.2km, 0.1kmの道標が現れるけど、ひどく遠く感じる。
なんとかなんとか七高山へ。雲が出てきたけど、新山の奇妙な眺めに驚きます。ここだけ見たら端正な山とは思えない。
おにぎりを食べたら最高地点の新山へ向かいます。せっかく稼いだ標高をまた下げて、崩れやすいロープ場の急勾配を下って、登り返しとなる。
下向き矢印表示、、、
で、ここで直進して下ってたら、後ろの人に声をかけてもらった。道間違ってますよーと。右に曲がって雪渓を進むのが正しかった。
既視感あり。2018年鉾立コースの雪渓上で道間違いして教えてもらった時でした。全然成長してません。ちゃんと岩に印があるのに見落としてた。
あーすみません、ありがとうございますと言いながら進路修正。短い雪渓を渡ってから岩を両手両足使いながら登る。
迷路恐怖症って言葉はないけど、私、夢の中で駅や空港で迷って目的地に到達できないことが多い。この岩山、ペンキの印通りに登っていてもどこに向かっているのかがよくわからない。ピークがいくつもあって見通しが効かない中を登る感じ。苦手だ。
狭い胎内くぐりをするなど。どうも補給が足りなくて低血糖になってきた。両手両足使ってるのに困るなーと思ったところでやっと新山。
心底、帰りたい(!!)
迷路が苦手だから、速攻、大物忌神社方面に下る。平らなところに出るまでやはり両手両足で進む。見通しのよいところに出てきてやっと一安心。
登山の楽しみとは、開けた頂上の解放感でしょう!(ここ、大事)
七高山へ戻る。普通の山の頂上、すばらしい。
元来た道を戻る。途中、小学生を連れた家族連れと会う。「偉いねー」と声をかけてすれ違って少し歩いてから、兄弟の一人が「もうやだー」と我がままを言ってるのが聞こえて微笑ましかった。
下山はやや霧の中。行きはペースが近い人が周りにいたのに、帰りはすっかり一人旅になってしまった。
2回ほど転倒。濡れた根の上は滑る。戻ったら山頂はまったく見えなくなってた。
次の日はしっかり筋肉痛。耳を何かに刺されて痛痒く腫れてダンボみたいになってた。
鳥海山はコースがたくさんあるので、次は鉾立リベンジか、大平口から笙ヶ岳コースもおもしろそう。
山行内容と、載せきれない写真はヤマレコにて。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2471149.html
10.3km, 1247m (ヤマレコSRTMは低すぎなのでジオグラフィカから)