県境を歩く, Border between Fukushima and Tochigi
コロナ後、初めての県外登山、、、のつもりが帰ってからよくよく経路をみたら県境に沿って歩いているので、ギリギリ県内にいたのかもしれない。
日曜日の天気が好転したので、4時起きして白河から甲子トンネルを抜けて下郷へ。今日の目標は那須の三本槍岳。名前の謂れは尖った山という意味ではなくて、会津、白河、黒羽の三藩が領地確認するのに槍を立てたのに由来するとのこと。
風がなくて霧っぽくて湿気が多くて、暑くて仕方ない。歩き始めは気分が悪くて悪くて、本当に引き返そうかと思ったくらいの不調。鏡が沼の手前でイノシシっぽい茂みガサガサ音に驚き慄く。沼は視界のない暗さと霧。
もはや体調悪いとか言ってられない。引き返すのも怖いので、笹薮の急登を「これまでの登山一番の難所」と心で呟きながら登る。両手がロープで塞がってるのに、笹が行く手を阻んで、払うこともできない。時間をかけると握力が奪われるばかりなので、ゴリ押しのゴリ押しで抜ける。眼鏡が笹に取られそうになるし。
雨と霧の水分がついた笹藪を抜けたせいで、身体がすっかり濡れた。尾根に出たので、風でも吹いたら低体温になるなーと心配しましたが、幸い気温は高めで日も差してきたので元気が戻りました。
行く雲が山の稜線に作る陰影を眺め、花々を眺めて、とにかく素晴らしいの言葉のみ。日が差してきたら体調の悪さもどこかに行ってしまった。怖い目に遭っても、景色の綺麗さがすべて帳消しにしてしまいます。
駐車場に戻ったら、隣の車はトレラン帰りの二名でした。うつくしま百名山を99座(一箇所立ち入り禁止区域で行けないから)登ったとのことで、飯豊山や燧ケ岳の話を聞くなど。偶然の出会いの楽しいひと時で、ありがたいことです。
山行内容はヤマレコにて。載せきれない写真もこちらです。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2442397.html
14.4km, 1053m